050-5893-5336展(ひとのでんわ展)Mythcさんの感想・レビュー
個人的には、満足度はかなり低い体験でした。以前の第四境界のリアルイベントである東京侵食のような歯ごたえや達成感のある体験を期待していましたが、謎解きと呼べそうなものも一応あるもののあまりに薄味のため、謎解きを主な目的として参加することは、あまりおすすめできません。
このイベントは、過去現在の多種多様な電話に触れられるという体験やそこで紡がれる物語、ひいてはそこで用いられている技術や声優の音声そのものを楽しむ内容だと感じました。そのため、そこに価値を見いだせるかどうかによって、満足度は大きく変わると思います。私の満足度が低いのは謎解きイベントだと勘違いしてしまったということで、そもそも私の責任のような気もしています。
イベントではテレホンカードを渡され、それを使って過去へ電話をかけることで、物語の全容を明らかにしていきます。ただ、基本的にはすべての通話記録を順番に聴いていく形式のため、選択の余地もなく私自身は作業的に感じてしまい、あまり面白いと思えませんでした。また、本イベントでは難易度は低いものの一応謎解きのようなものがありますが、クライマックスでは運営上の時間効率を重視しているためか、見ず知らずの参加者とチームを組む形式になっています。さらに、最後のイベントを実際に体験できるのはチーム内の代表者一名のみで私はただ見ているだけでした。この点についても、物語への没入感を損なうように感じました。
ところで、私は特典チケット(約8000円)を購入しましたが、値段相応の体験ではなかったことも正直なところ満足度低下の理由です。通常チケット代金ならまだ許容範囲だったと思うと、どのチケットでイベントを体験するかでも満足度は大分変わりそうです。特典チケットでは4枚のテレホンカードが渡されるので、体験に付加価値があるのだと期待していましたが、実際には1枚のテレホンカードだけで、ほとんどすべての体験が可能です。特典カードを使った追加の謎などもないため、体験を広げるものというよりもグッズとしての意味合いしかありませんでした。特典チケットでも、体験に違いがほぼないということは誤解の余地がないくらいに明記して欲しかったです。
全体としてアイドルライブのようなファン向けイベントに近い雰囲気を感じ、私はその雰囲気にノリきれませんでした。特典チケットがそもそもグッズだったり、2枚目のカードの使い道が本イベントとほとんど無関係な第四境界ファン向け音声しかなかったり、売店に異常な種類のグッズが売られていたり、REDとBLACKのどちらかしか体験できなかったり、声優のキャスティングの豪華さをアピールしてたり、先述した作業感や体験のタイパ最適化のような取り組みを含めて、全体を通して内輪的で商業的な側面が強く感じられ、それらがARGとしての体験のノイズになって没入感を大きく妨げていた印象を受けました。せめて物語が面白ければ救いがあったのですが、私はREDしか体験しませんでしたが、ストーリーは正直ありきたりで支離滅裂に感じました。
長くなりましたが、まとめると結局のところ、特典チケットを買うくらい期待してた分、落胆も大きかったということなのだと思います。








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