REPORT 03 / プレミアム掲載 効果分析
プレミアム掲載は2回目以降も
効果が出るのか?
— 過去事例の実データで見る再掲載の傾向
「1回目は良かったけど、2回目は効果が落ちないか心配」── ロングラン開催の作品で複数回プレミアム掲載をご利用いただいた事例の実データを公開。再実施の判断材料にしていただける内容を整理しました。
2026年5月時点 / ナゾヒロバ独自データベース集計
はじめに:よくいただくご質問
ナゾヒロバのプレミアム掲載をご利用いただいた運営者様から、最近よくいただくご質問のひとつが「2回目以降のプレミアム掲載も効果は出ますか?」というものです。
ご質問の背景としては、
- 1回目で多くのナゾヒロバユーザーに認知されてしまうと、2回目は新規層が減るのではないか
- 再実施するなら、どのくらい期間を空ければ効果が出やすいのか
- 続けて利用するメリットを社内に説明する根拠が欲しい
といったお声をいただくことが多いです。 本レポートでは、過去に2回プレミアム掲載をご利用いただいた事例の実データをもとに、再実施時の効果の傾向と、判断材料となる視点を整理しました。
本レポートの要点
- 2回目掲載でも、1回目とほぼ同水準のリーチが見られた事例があります
- 「2回目のほうが数字が高い」上振れ分は、サイト全体の成長で説明できる範囲でした
- 1回目で蓄積されたナゾ活レビュー(口コミ)が、2回目以降の追い風になっているように見受けられます
- インターバル期間中も、掲載前の約2倍水準のアクセスが維持されており、認知の「貯金」が観察されました
第1章事例:1年強のロングラン公演(プレミアム掲載 計2回)
匿名化のため運営会社・作品名は伏せますが、関西エリアで1年強のロングラン開催をされた周遊型謎解き作品の事例です。 開催期間中、プレミアム掲載を2回ご利用いただきました。公演ページへの月別アクセス推移は以下のとおりです(ナゾヒロバ GA4 実測値)。
公演ページの月別 ユニークユーザー数(n=13ヶ月)
ナゾヒロバ独自データベース集計/GA4 実測値・公演ページのactiveUsers
掲載前の平常期(5ヶ月)
月間 約400〜570 UU で推移。自然流入のみのベースライン水準。
1回目のプレミアム掲載期(2ヶ月)
月間 1,386〜1,442 UU に急増。平常期比 約3〜4倍のリーチを獲得。
インターバル期間(3ヶ月)
月間 約585〜685 UU。掲載前の平常期と比べて約2倍水準を維持。掲載で得た認知が一定残った状態。
2回目のプレミアム掲載期(2ヶ月)
月間 1,449〜1,660 UU。1回目とほぼ同水準のリーチを再現。
第2章1回目と2回目の正味比較
2ヶ月合計で1回目と2回目を比較すると、次のような結果になりました。
| 区分 | 2ヶ月合計 UU | 2ヶ月合計 PV |
|---|---|---|
| 1回目(10〜11月) | 2,828 | 4,116 |
| 2回目(翌年3〜4月) | 3,109 | 4,635 |
| 増減 | +9.9% | +12.6% |
数字だけ見ると「2回目のほうが高い」結果に見えます。 ただし、この上振れ分にはナゾヒロバ全体が同期間に成長している影響が含まれている点に注意が必要です。
サイト全体の成長も同じ比率で進んでいる
同期間のナゾヒロバ全体のユニークユーザー数を比較すると、興味深い数字が見えてきます。
| 区分 | ナゾヒロバ全体 2ヶ月合計 UU |
|---|---|
| 1回目掲載期(10〜11月) | 147,642 |
| 2回目掲載期(翌年3〜4月) | 162,258 |
| 増減 | +9.9% |
本事例の公演ページのUU増減(+9.9%)と、サイト全体のUU増減(+9.9%)がほぼぴったり同じ伸び率でした。 つまり、「2回目のほうが高い」上振れ分はサイト全体の母数増加でほぼそのまま説明できる範囲です。
「2回目のプレミアム掲載自体の効果」は、1回目とほぼ同水準のリーチが得られていた、という見方が事実に近いと考えられます。
裏を返すと、「2回目だから効果が落ちる」というよりは、1回目と同程度のリーチが再現される可能性が高いように見受けられます。
第3章ナゾ活レビュー蓄積という追い風
もう一点、本事例で観察された重要な変化が「ナゾ活レビュー(参加者の口コミ)の蓄積」です。 掲載スタート時点での累計ナゾ活件数の推移を見ると、次のとおりでした。
| タイミング | 累計ナゾ活レビュー件数 |
|---|---|
| 1回目掲載スタート時点 | 2 件 |
| 2回目掲載スタート時点 | 17 件 |
| 現在(公演終了時点) | 41 件 |
2回目掲載は、1回目と比べて約15件分の先行プレイヤーの口コミが積み上がった状態でのスタートでした。 ナゾヒロバ全体の傾向としても、ナゾ活レビューが増えてくる作品はプレイ動機が高まり、その後のアクセスや予約数にも繋がっていく傾向が見受けられます。
なぜナゾ活レビューが追い風になるのか
ナゾ活レビューには、★評価だけでなく実プレイ時間・難易度評価・クリア成功失敗・感想テキストが含まれます。 これから参加を検討するユーザーにとっては、公演ページに具体的な体験情報があるかどうかは、参加判断に大きく影響します。
つまり、1回目のプレミアム掲載で集まったナゾ活が、2回目以降の参加検討者の「決め手」として機能する側面があるということです。 単発の集客効果ではなく、掲載のたびに「下地」が厚くなる累積構造として捉えていただけるかと存じます。
第4章インターバル期間にも残る「認知の貯金」
1回目のプレミアム掲載終了後、2回目までの3ヶ月のインターバル期間中も、公演ページへのアクセスは掲載前の約2倍水準を維持していました。
| 時期 | 月間UU | 掲載前平常期比 |
|---|---|---|
| 掲載前 平常期(5ヶ月平均) | 約 460 | 1.0x |
| 1回目掲載期 ピーク | 1,442 | 約 3.1x |
| インターバル期 平均(3ヶ月) | 約 650 | 約 1.4x(貯金あり) |
| 2回目掲載期 ピーク | 1,660 | 約 3.6x |
完全には平常期に戻らず、底値が引き上がった状態が続いています。 これは、1回目の掲載で「気になる」登録・プレイ済み記録・関連作品表示などを通じてユーザーの記憶に残った認知が、徐々に薄れながらも一定残存しているためと推察されます。
ただし、この「貯金」は時間とともに少しずつ減っていく傾向もあるため、再実施のタイミングは目安として2〜3ヶ月以内に入れていただくと、より安定した効果が見込めるケースが多い印象です。
第5章再実施タイミングの考え方
以上を踏まえ、プレミアム掲載の再実施タイミングを検討する際の視点を整理します。
① 季節需要のピークに合わせる
謎解きの参加意欲が高まる季節があり、特に夏休み(7〜8月)は家族・親子層、秋の行楽シーズン(9月後半〜10月)は観光と組み合わせた来訪が増える傾向があります。これらのタイミングと再実施を重ねると、季節需要のブーストも期待できます。
② インターバルは2〜3ヶ月以内が目安
1回目で得た認知の貯金が大きく目減りする前に2回目を入れると、初動の立ち上がりが安定する傾向が見られます。半年以上空ける場合は、改めて「初動の立ち上げ」から始まる前提でプランニングするのが安全です。
③ 公演の中盤・後半でのテコ入れに使う
ロングラン公演の場合、開催中盤以降に売上が落ち着いてくるタイミングで2回目を入れると、再びアクセス・予約数が立ち上がる事例が見られます。「初動 → 中盤テコ入れ」の2回構成は、本事例のように累積効果が最大化されるパターンのひとつです。
④ サイト成長の追い風も活かせる
ナゾヒロバ自体が成長フェーズにあり、ユーザー数も継続的に増えています。本事例でも、半年で全体UUが約10%伸びていました。再実施のタイミングが後になるほど、サイト全体の母数増分が単純に上乗せされやすい構造もあります。
第6章まとめ:プレミアム掲載は「重ねるほど厚くなる」
本事例から見える、プレミアム掲載の再実施に関する整理は以下のとおりです。
2回目以降も効果は出る
1回目とほぼ同水準のリーチが再現される傾向があり、「2回目だから減衰する」という心配は本事例においては見受けられませんでした。
母数増加・ナゾ活蓄積が追い風になる
サイト全体のユーザー数増加と、1回目で集まったナゾ活レビューが、2回目以降の集客の「下地」として機能します。
インターバル期間も底上げが続く
掲載終了後も、平常期の約1.4〜2倍水準のアクセスが一定期間維持される認知の「貯金」が観察されます。
結論:「重ねるほど下地が厚くなる」構造
プレミアム掲載は単発の集客手段というより、掲載を重ねるたびに認知・口コミ・ユーザー資産が積み上がっていく投資と捉えていただくのが実態に近いと考えております。
本レポートの限界と注意事項
- 本レポートはナゾヒロバ独自データベース(Supabase)および Google Analytics 4 の実測値に基づきますが、紹介している事例は1社の単一作品であり、すべての作品で同様の傾向が再現されることを保証するものではありません。
- 作品のジャンル(脱出ゲーム/街歩き/周遊型/持ち帰り 等)・開催期間・運営側のプロモーション施策・季節要因によって、効果の出方は変動いたします。
- 本事例は関西エリアの周遊型謎解き作品(1年強のロングラン)であり、短期開催作品や常設型作品では、また異なる傾向が観察される可能性があります。
- ナゾヒロバ全体のユーザー数推移は、外部要因(季節性・メディア露出・SEO順位変動 等)の影響も受けます。
- 本レポートは2026年5月時点時点の集計結果に基づくものです。
プレミアム掲載のご相談・再実施のご検討について
ナゾヒロバでは、プレミアム掲載の効果分析・再実施タイミングのご相談を承っております。 現在公演中・公演予定の作品ごとに、過去事例を踏まえた効果シミュレーションのご提案も可能です。 お気軽にお問い合わせください。